「パルパゴスの夜明け」を100万カートン開封したらいくらになる?
前回の記事では、「パルパゴスの夜明け」1カートン=12BOXの理論上の買取期待値を計算しました。
結果は、
SSSあり:約99,591円
SSSなし:約90,924円
でした。
ただし、これはあくまで理論上の「平均」です。
1BOXのシミュレーションでは、理論期待値8,299円に対して、100万BOXの中央値は6,000円となり、平均値と実際に出やすい金額には大きな差がありました。
では、12BOXをまとめた1カートンではどうなるのでしょうか。
そこで今回は、PalCardLabで実際に開封した2カートンの封入構造をもとに、
100万カートン=1,200万BOX
を仮想開封しました。
結論からいうと、
SSSあり平均:99,615円
SSSあり中央値:95,450円
となりました。
1BOXの場合より、平均値と中央値の差が大幅に小さくなっています。
結論|100万カートンの中央値は95,450円
まず主要な結果です。
| 指標 | SSSあり | SSSなし |
|---|---|---|
| 理論期待値 | 99,591円 | 90,924円 |
| 100万カートン平均 | 99,615円 | 90,912円 |
| 中央値 | 95,450円 | 93,700円 |
| 25%点 | 77,900円 | 77,500円 |
| 75%点 | 102,250円 | 100,550円 |
| 90%点 | 119,550円 | 110,600円 |
| 95%点 | 207,150円 | 118,275円 |
| 99%点 | 239,000円 | 131,450円 |
前回計算した理論期待値99,591円に対し、100万カートンの平均は99,615円。
差はわずか24円です。
SSSなしでも、
理論値90,924円
→ シミュレーション平均90,912円
となりました。
つまり、今回のシミュレーションでも理論期待値はほぼ完全に再現されています。
今回は「12個のBOXを単純に足した」のではない
今回のカートンシミュレーションで重要なのはここです。
1BOXシミュレーションを12回繰り返して足しただけではありません。
PalCardLabで実際に開封した2カートン・24BOXでは、カートン単位でかなり規則的な封入が確認されました。
そのため、今回はその実測構造をできるだけそのまま再現しています。
実際の2カートン開封データはこちらです。
シミュレーション条件① Rは24種類が各6枚
実測した2カートンでは、Rはどちらのカートンでも、
24種類 × 各6枚=144枚
でした。
そのため100万カートンでも、Rはランダム抽選せず、
全24種類が6枚ずつ入る
ものとしました。
今回50円以上の価値を計上しているRの価格合計は1セット1,500円なので、
1,500円 × 6=9,000円
です。
つまり、今回のモデルではRの買取価値は、
1カートン9,000円固定
です。
R・RRの実際の売却価格についてはこちらでまとめています。
→ 【実売データ】パルワールドカードのRR以下を売ったら48,344円!
シミュレーション条件② RRも12種類が各4枚
RRも2カートンとも、
12種類 × 各4枚=48枚
でした。
したがってRRも、
全12種類が4枚ずつ
入るものとしています。
RR12種類の価格合計は9,050円。
そのため、
9,050円 × 4=36,200円
です。
つまり、
R+RRだけで45,200円
が1カートンの固定部分になります。
BOX単位ではどのRRを引くかで金額が大きく変わりましたが、カートン単位ではこの偏りがかなり小さくなるのが大きな違いです。
シミュレーション条件③ SRは30種類から重複なしで26枚
2カートンともSRは、
26枚
でした。
さらに、どちらのカートンでも26枚すべてが別種類でした。
そこで100万カートンでも、
SR30種類から26種類を重複なしでランダム抽選
しています。
同一SRが1カートンから2枚出る設定にはしていません。
今回のSR30種類の価格合計は7,100円です。
シミュレーション条件④ OSRは15種類から重複なしで13枚
OSRも2カートンとも、
13枚
でした。
さらに、両カートンとも13枚すべてが別種類でした。
そのため、
OSR15種類から13種類を重複なしで抽選
しています。
OSRは15種類中13種類が入るため、1カートンまで開けるとかなりの種類を回収できる構造になります。
シミュレーション条件⑤ SP・SSPは合計3枚
2カートンの実測では、
カートン1:SP2枚+SSP1枚
カートン2:SP3枚+SSP0枚
でした。
そこで今回は、
50%:SP2枚+SSP1枚
50%:SP3枚
としてシミュレーションしました。
SPについても同一カートン内では重複なしです。
つまり毎カートン、
SP+SSP=3枚
というモデルです。
これは公式封入率ではなく、あくまで今回実測した2カートンをモデル化した条件です。
シミュレーション条件⑥ SSSは1/180BOXの追加枠
SSSについては、これまでと同様、
1/180BOX
という仮定を使用しています。
1カートン12BOXなので、SSSが1枚以上出る理論上の確率は、
約6.5%
です。
今回の100万カートンでは、
SSSが1枚以上出たカートン:64,943カートン
でした。
つまり、
約6.49%
です。
おおよそ、
15~16カートンに1カートン
という結果です。
なお、SSSは通常の高レア枠を置き換えない追加枠として扱っています。1BOXシミュレーションでも同じ条件を使用しています。
カード価格の条件はこれまでと同じ
価格も前回の記事から変更していません。
- SSS・SSP・SP・OSR:調査した買取価格レンジから採用
- SR:30種類の調査価格
- RR・R:実際の売却価格
- 50円以上のカードだけ価値を計上
- U・C:0円
という条件です。
価格マスターでは同一レアリティ内を等確率とし、SSSは1/180BOXの追加枠として設定しています。
高額カードの買取価格はこちらでもまとめています。
→ 「パルパゴスの夜明け」の当たりカードランキング|買取価格を比較
100万カートンの平均は99,615円
前回数式だけで求めた理論期待値は、
99,591円
でした。
今回100万カートンをシミュレーションすると、
平均99,615円
です。
わずか24円差なので、ほぼ同じ値に収束しました。
これは今回設定したカートンモデルと価格計算が、期待値の面では整合していることを確認するための検算にもなります。
中央値は95,450円
今回、最も知りたかったのが中央値です。
SSSを含めた100万カートンの中央値は、
95,450円
でした。
つまり100万カートンを買取総額順に並べると、
半分が95,450円以下
半分が95,450円以上
ということになります。
理論期待値99,591円との差は、
約4,100円
です。
1BOXでは、
平均8,293円
中央値6,000円
と約2,300円、割合で見るとかなり大きな差がありました。
一方カートンでは、
平均99,615円
中央値95,450円
まで近づきます。
つまり、12BOXまとめることで1BOXよりも結果が平均値に近づきやすくなることが確認できました。
SSSなしでは中央値93,700円
SSSを完全に除外すると、
平均:90,912円
中央値:93,700円
でした。
ここは少し面白い結果です。
SSSなしでは、中央値の方が平均値より高くなっています。
これは今回のカートンが、
SP3枚のカートン
と
SP2枚+SSP1枚のカートン
に大きく二分されるためです。
今回のシミュレーションでは、
SP3枚カートン
平均:約81,731円
中央値:約78,000円
SP2枚+SSP1枚カートン
平均:約100,102円
中央値:約99,100円
となりました。
SSPが入るかどうかでカートンの価格帯がかなり変わることが分かります。
10万円以上になる確率は約31%
では、1カートンの買取総額がどこまで上がるのかを見てみます。
SSSありでは、
| 買取総額 | 確率 |
|---|---|
| 8万円以上 | 63.7% |
| 9万円以上 | 55.2% |
| 10万円以上 | 31.4% |
| 12万円以上 | 9.7% |
| 15万円以上 | 6.5% |
| 20万円以上 | 6.5% |
つまり、
10万円を超えるカートンは約3カートンに1カートン
です。
一方、
12万円以上になるのは約10カートンに1カートン
でした。
SSSなしだと10万円以上は約26.6%
SSSなしでは、
| 買取総額 | 確率 |
|---|---|
| 8万円以上 | 61.2% |
| 9万円以上 | 52.0% |
| 10万円以上 | 26.6% |
| 12万円以上 | 3.4% |
| 15万円以上 | 0% |
となりました。
SSSを除外しても、
約4カートンに1カートンは10万円以上
というモデルになっています。
一方、12万円を超えるカートンはかなり少なくなります。
最も多い価格帯は7万円台と9~11万円台
SSS込みの100万カートンを価格帯別にすると、
| 買取総額 | 割合 |
|---|---|
| 63,360~69,999円 | 0.5% |
| 70,000~79,999円 | 35.8% |
| 80,000~89,999円 | 8.5% |
| 90,000~99,999円 | 23.8% |
| 100,000~119,999円 | 21.7% |
| 120,000~149,999円 | 3.2% |
| 150,000~199,999円 | 0.03% |
| 200,000円以上 | 6.5% |
かなり特徴的な分布です。
7万円台が多い一方で、9~11万円台にも大きな山があります。
これは先ほど説明した、
SP3枚カートン
と
SSP入りカートン
の2種類があることによるものです。
さらにSSSが出た約6.5%のカートンは13万円が追加されるため、一気に20万円以上へ移動します。
4カートンに1カートンは77,900円以下
パーセンタイルも見てみます。
SSSありでは、
| 位置 | 買取総額 |
|---|---|
| 下位1% | 70,650円以下 |
| 下位5% | 73,350円以下 |
| 下位10% | 74,350円以下 |
| 下位25% | 77,900円以下 |
| 中央値 | 95,450円 |
| 上位25% | 102,250円以上 |
| 上位10% | 119,550円以上 |
| 上位5% | 207,150円以上 |
| 上位1% | 239,000円以上 |
1BOXでは下位25%が4,600円以下でしたが、カートンでは複数のBOXが互いに補い合うため、価格のブレがかなり抑えられています。
なぜ95%地点で20万円を超える?
90%地点では、
119,550円
です。
ところが95%地点になると、
207,150円
まで一気に跳ね上がります。
理由はSSSです。
SSSが1枚以上出る確率が約6.5%なので、分布の上位約6.5%に入ると、
通常のカートン価値+130,000円
という世界に入ります。
そのため90%点と95%点の間に大きな段差が生まれています。
1BOXシミュレーションでも見られた、低確率・超高額カードが分布の右端を大きく伸ばす現象が、カートンでもはっきり確認できます。
今回のモデルでは定価割れは0%
「パルパゴスの夜明け」は1BOX5,280円なので、12BOXの定価合計は、
63,360円
です。前回のBOXシミュレーションでもこの価格を基準にしています。
今回100万カートンをシミュレーションしたところ、
63,360円未満になったカートンは0件
でした。
最も低かったカートンでも、
67,100円
です。
ただし、これは非常に重要な注意点があります。
これは、
「カートンを買えば絶対に儲かる」
という意味ではありません。
今回のモデルでは、実測したカートン構造に基づいてRとRRが全種類一定枚数入り、さらに2026年8月時点の買取価格を使用しているためです。
実際のフリマや二次流通ではカートン自体が定価より高く売られていることが多いため、実際の購入価格を回収できるかどうかは別問題です。
これは別記事で、
「カートンはいくら以下なら買う価値があるのか?」
として検証できます。
BOXとカートンではどれくらい安定性が違う?
今回かなり面白かったのがここです。
SSSありの場合、
| 1BOX | 1カートン | |
|---|---|---|
| 平均 | 8,293円 | 99,615円 |
| 中央値 | 6,000円 | 95,450円 |
| 標準偏差 | 11,511円 | 36,723円 |
金額そのものではカートンの標準偏差は大きくなりますが、平均値に対するばらつきの割合を見ると大きく下がります。
1BOXは、SSSなどの大当たりによる影響が非常に大きいのに対して、
12BOXをまとめたカートンでは結果がかなり安定します。
SSSなしで見るとさらに分かりやすく、
1BOXでは平均に対するばらつきがかなり大きかったのに対し、カートンでは大幅に小さくなりました。
つまり、
「1BOX勝負」は運の影響が大きいが、カートンまで開けると実測した封入規則によって結果がかなり収束する
ということです。
SSSは平均を約8,700円押し上げる
SSSありの平均は、
99,615円
SSSなしでは、
90,912円
でした。
差は約、
8,700円
です。
一方中央値は、
95,450円 → 93,700円
で、差は1,750円です。
つまりカートンでも、
SSSは中央値よりも「平均値」を強く押し上げるカード
であることが分かります。
今回の100万カートンシミュレーションの注意点
今回の結果は、実際の2カートン開封データをできるだけ忠実に再現していますが、製品全体の公式封入率を示すものではありません。
特に、
SP2+SSP1とSP3を50%ずつ
とした部分は、2カートンの実測結果をそのままモデル化したものです。
さらに、
- SRは26枚すべて重複なし
- OSRは13枚すべて重複なし
- SPもカートン内重複なし
- 同一レアリティ内は各カード等確率
という条件を採用しています。
カートン数をさらに増やして調査すれば、実際の封入構造が今回とは異なる可能性があります。
買取価格が変われば結果も変わる
今回のシミュレーションは、2026年8月時点で採用した買取価格を使用しています。
カードの価値は、
- 店舗在庫
- 買取キャンペーン
- 需要
- カード状態
- 市場相場
によって変動します。
特にSP・SSP・SSSなどの高額カードの価格が変わると、
平均値・中央値・10万円以上になる確率
なども変化します。
したがって今回の、
平均99,615円
中央値95,450円
という数字は固定的なものではありません。
あくまで、
今回の封入モデルと現在の買取価格を使ったシミュレーション結果
です。
本シミュレーションは記事作成時点の価格マスターを使っています。実際に1カートン分を売る場合は、現在の個別査定額と大量カードを送る際の条件を確認してください。
[PR] 現在の買取価格も確認してから判断してください
本記事の期待値・シミュレーションは、記事作成時点で確認した買取価格をもとにしています。実際の査定価格は、相場や店舗在庫、カードの状態によって変わります。開封したカードの売却を考えている場合は、駿河屋の「あんしん買取」などで現在の見積価格を確認し、記事内の価格と比較してから判断してください。
まとめ|1カートンではBOXより期待値にかなり近づいた
「パルパゴスの夜明け」を100万カートン仮想開封した結果、
SSSあり平均:99,615円
SSSあり中央値:95,450円
SSSなし平均:90,912円
SSSなし中央値:93,700円
となりました。
また、
10万円以上:約31.4%
12万円以上:約9.7%
SSS出現:約6.5%
でした。
1BOXでは平均8,293円に対して中央値6,000円と大きな差がありましたが、12BOXをまとめたカートンでは、
平均99,615円に対して中央値95,450円
まで近づきました。
つまり今回のモデルでは、
BOX単位では運の影響が大きいが、カートン単位になると実測した封入規則によって結果がかなり安定する
ことが分かりました。
一方で、現在フリマなどで販売されている未開封カートンは定価より高い価格になっていることがあります。
そこで次は、
「平均99,615円・中央値95,450円という結果を踏まえると、未開封カートンはいくら以下なら買う価値があるのか?」
を検討してみたいと思います。


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