- 「期待値8,299円」なら本当に1BOXで8,000円くらい戻る?
- 結論|平均8,293円、中央値は6,000円
- 今回の100万BOXシミュレーションの条件
- SSSは1/180BOXの追加枠として計算
- 買取価格は50円以上のカードだけを計算
- 100万BOXの平均は8,293円|理論期待値とほぼ一致
- でも中央値は6,000円
- 約38%のBOXが定価5,280円を下回った
- 1万円以上のBOXは約7~8BOXに1BOX
- 一番多いのは5,280~9,999円のBOX
- 4BOXに1BOXは4,600円以下
- なぜ上位5%から急に高くなる?
- SSSを除くと平均は下がるが中央値はほぼ同じ
- SSSがあるとBOX価格のブレも大きくなる
- 「期待値が定価より高い=開ければ儲かる」ではない
- 買取価格が変わればシミュレーション結果も変わる
- 今回のシミュレーションの限界
- まとめ|期待値8,299円でも「普通のBOX」は約6,000円
「期待値8,299円」なら本当に1BOXで8,000円くらい戻る?
前回の記事では、「パルパゴスの夜明け」の2カートン・24BOXの実測封入率と、50円以上の価値が付いたカードの買取価格を使って、1BOXあたりの理論期待値を計算しました。
結果は、
SSSあり:1BOX 約8,299円
SSSなし:1BOX 約7,577円
でした。
ただし、これはあくまで「大量のBOXを開け続けた場合の平均」です。
例えば13万円のSSSがごく低確率で出るだけでも、全体の平均値は大きく上昇します。
では実際には、
1BOXを開けたとき、いくらくらいになることが多いのでしょうか?
そこで今回は、前回と同じ封入率・買取価格を使って、
100万BOXを仮想的に開封するモンテカルロシミュレーション
を行いました。
その結果、
平均:約8,293円
に対して、
中央値:6,000円
となりました。
さらに、定価5,280円を下回ったBOXは、
約38.1%
でした。
つまり、期待値8,299円と「実際に出やすいBOXの金額」はかなり違うことが分かります。
前回の期待値計算をまだ読んでいない方は、先にこちらを読むと今回のシミュレーションが分かりやすくなります。
→ 前の記事:パルワールドカード「パルパゴスの夜明け」1BOXの期待値を封入率と買取価格から計算
結論|平均8,293円、中央値は6,000円
まず結果をまとめます。
| 指標 | SSSあり | SSSなし |
|---|---|---|
| 理論期待値 | 8,299円 | 7,577円 |
| 100万BOX平均 | 8,293円 | 7,578円 |
| 中央値 | 6,000円 | 5,975円 |
| 定価5,280円未満 | 38.1% | 38.3% |
| 定価以上 | 61.9% | 61.7% |
| 1万円以上 | 13.4% | 12.9% |
| 2万円以上 | 5.4% | 4.8% |
| 3万円以上 | 3.7% | 3.2% |
| 5万円以上 | 0.55% | ほぼ0% |
100万BOXの平均は8,293円。
前回数式だけで求めた理論期待値は8,299円なので、差はわずか約5円でした。
つまり、
理論期待値8,299円は、100万BOXをランダムに開封してもほぼ再現された
ということになります。
一方で、中央値はわずか6,000円。
今回の記事で最も注目したいのは、この約2,300円の差です。
今回の100万BOXシミュレーションの条件
シミュレーション条件は、前回の期待値記事と基本的に同じです。
封入率については、PalCardLabで実際に開封した2カートン・24BOXの結果を使用しています。
高レアカードは24BOXで実際に確認された以下の構成を再現しました。
| 1BOXの高レア構成 | 出現割合 |
|---|---|
| SR2枚+OSR1枚 | 50.0% |
| SR2枚+OSR1枚+SP1枚 | 20.8% |
| SR3枚+OSR1枚 | 16.7% |
| SR2枚+OSR2枚 | 8.3% |
| SR2枚+OSR1枚+SSP1枚 | 4.2% |
Rは1BOX12枚、RRは1BOX4枚。
同一レアリティ内では各カードが等確率で出ると仮定し、同じBOX内では同一カードが重複しないように抽選しています。
実際の2カートン開封結果については、こちらの記事で詳しくまとめています。
SSSは1/180BOXの追加枠として計算
SSSについては、
180BOXに1枚
という仮定を採用しています。
SSSが当選した場合は、ソウルの採用価格130,000円を通常のBOX価格に追加しました。
つまり、SSSによってSR・OSR・SP・SSPなどが減る設定にはしていません。
なお、1/180BOXは公式に発表された封入率ではありません。
そのため今回は、
SSSありとSSSなし
の両方を計算しています。
買取価格は50円以上のカードだけを計算
価格についても前回の記事と同じデータを使用しています。
R・RRは実際に売却した価格、SRは調査した買取価格、OSR・SP・SSP・SSSは確認した価格レンジから採用価格を設定しました。
50円未満のカードは0円として扱っています。
実際にRR以下をショップへ売却した結果はこちらです。
→ 【実売データ】パルワールドカードのRR以下を売ったら48,344円!
高額カードの買取価格についてはこちらでまとめています。
→ 「パルパゴスの夜明け」の当たりカードランキング|買取価格を比較
100万BOXの平均は8,293円|理論期待値とほぼ一致
前回の記事で計算した理論期待値は、
1BOX 8,299円
でした。
今回100万BOXをシミュレーションすると、
平均8,293円
となりました。
差は約5円です。
100万BOX中、SSSは5,503枚出現しました。
1/180なら100万BOXで約5,555枚なので、おおむね設定した確率どおりです。
この結果から、
前回計算した理論期待値が、シミュレーションでもほぼ正しく再現された
と確認できます。
でも中央値は6,000円
平均8,293円に対し、
中央値は6,000円
でした。
中央値とは、100万BOXを安い順に並べたときの真ん中のBOXです。
つまり、
約半分のBOXが6,000円以下
で、
約半分のBOXが6,000円以上
ということです。
平均8,293円とはかなり違います。
その理由は、
SSP・高額SP・SSSなどを引いた一部のBOXが平均値を大きく押し上げている
からです。
そのため、
「期待値8,299円だから、普通に開けても8,000円くらい戻る」
と考えるのは適切ではありません。
実際の1BOXに近い感覚を見るなら、平均値だけでなく中央値も見る必要があります。
約38%のBOXが定価5,280円を下回った
次に、1BOXの希望小売価格5,280円と比較します。
100万BOXのうち、
5,280円未満:38.1%
5,280円以上:61.9%
となりました。
分かりやすく言えば、
10BOX開けると約4BOXは定価割れ
する計算です。
一方で、
約6BOXは定価以上
になります。
期待値8,299円が定価を大きく上回っているからといって、1BOX単位で必ず元が取れるわけではありません。
1万円以上のBOXは約7~8BOXに1BOX
次に、どのくらいの確率で高額BOXになるかを見ます。
| 買取総額 | 確率 | おおよその頻度 |
|---|---|---|
| 1万円以上 | 13.4% | 約7~8BOXに1BOX |
| 2万円以上 | 5.4% | 約19BOXに1BOX |
| 3万円以上 | 3.7% | 約27BOXに1BOX |
| 5万円以上 | 0.55% | 約182BOXに1BOX |
期待値は8,000円を超えていますが、
1万円以上になるBOXは約13%
です。
逆にいえば、約87%は1万円未満となります。
一番多いのは5,280~9,999円のBOX
買取総額を価格帯ごとに分けると、次のようになりました。
| BOXの買取総額 | 割合 |
|---|---|
| 5,280円未満 | 38.1% |
| 5,280~9,999円 | 48.5% |
| 10,000~19,999円 | 8.0% |
| 20,000~29,999円 | 1.7% |
| 30,000~49,999円 | 3.2% |
| 50,000円以上 | 0.55% |
最も多かったのは、
5,280~9,999円
のBOXです。
全体の約半分を占めています。
定価割れの38.1%と合わせると、
約86.6%のBOXが1万円未満
でした。
「平均8,293円」という数字だけを見るより、実際のBOXの姿がかなり分かりやすくなります。
4BOXに1BOXは4,600円以下
さらにBOXを価格順に並べて見てみます。
| BOXの位置 | 買取総額 |
|---|---|
| 下位1% | 2,650円以下 |
| 下位5% | 3,325円以下 |
| 下位10% | 3,750円以下 |
| 下位25% | 4,600円以下 |
| 中央値 | 6,000円 |
| 上位25% | 7,850円以上 |
| 上位10% | 11,200円以上 |
| 上位5% | 28,400円以上 |
| 上位1% | 42,900円以上 |
つまり、
4BOXに1BOXは4,600円以下
です。
一方、
10BOXに1BOXは11,200円以上
になります。
さらに上位5%に入ると、
28,400円以上
まで一気に上昇します。
なぜ上位5%から急に高くなる?
中央値は6,000円。
上位25%でも7,850円。
上位10%でも11,200円です。
ところが上位5%になると、
28,400円
まで急上昇します。
これは主にSSPの影響です。
今回のSSPには、
- 竜を呼ぶ声 – オコチョ
- 女神の祝福 – リリクイン
- 荒ぶる溶岩竜 – アグニドラ
- 闇夜の翼 – ヘルガルダ
があり、高額なものは数万円の買取価格になります。
つまりBOXの分布は、
多くのBOXが数千円台に集まり、ごく一部が数万円まで跳ね上がる
形になっています。
この少数の高額BOXが、平均値を8,293円まで押し上げています。
SSSを除くと平均は下がるが中央値はほぼ同じ
今回、SSSなしでも100万BOXを計算しています。
結果はこちらです。
| 指標 | SSSあり | SSSなし |
|---|---|---|
| 平均 | 8,293円 | 7,578円 |
| 中央値 | 6,000円 | 5,975円 |
| 定価割れ | 38.1% | 38.3% |
| 1万円以上 | 13.4% | 12.9% |
SSSを除くと平均は、
8,293円 → 7,578円
と約715円下がります。
しかし中央値は、
6,000円 → 5,975円
と、わずか25円しか変わりません。
これは非常に分かりやすい結果です。
SSSは180BOXに1BOX程度しか出ないため、
ほとんどのBOXには影響しません。
一方、出た場合は13万円なので、
全体の平均値には大きな影響を与えます。
つまり、
SSSは期待値を大きく押し上げるが、普通の1BOXの結果にはほとんど影響しない
ということです。
SSSがあるとBOX価格のブレも大きくなる
BOXごとのばらつきを示す標準偏差は、
SSSあり:約11,511円
SSSなし:約6,333円
でした。
SSSを含めるだけで、ばらつきがかなり大きくなります。
これも、
低確率で13万円が加算される
というSSSの性質によるものです。
平均値が高くても、BOXごとの結果はかなり不均一であることが分かります。
「期待値が定価より高い=開ければ儲かる」ではない
今回の理論期待値は、
8,299円
です。
定価5,280円を大きく上回っています。
しかし実際のシミュレーションでは、
約38%が定価割れ
しました。
つまり、
期待値が定価を上回っていても、1BOX開ければ必ず元が取れるわけではありません。
期待値は非常に多くのBOXを開けた場合の平均です。
特にトレーディングカードのように、
低確率・高価格のカードが存在する商品では、平均値が一部の大当たりに引っ張られやすい
点には注意が必要です。
買取価格が変わればシミュレーション結果も変わる
今回のシミュレーションは、2026年8月時点で確認した買取価格を使っています。
カードの買取価格は、
店舗の在庫状況、需要、キャンペーン、カード状態、市場相場などによって変動します。
特にSSS・SSP・SPのような高額カードは、数千円~数万円単位で価格が動くと、1BOXの平均期待値にも影響します。
そのため、
平均8,293円、中央値6,000円、定価割れ率38.1%という数字は固定値ではありません。
あくまで、
今回採用した買取価格と封入率を前提にしたシミュレーション結果
としてご覧ください。
シミュレーション上の金額と実際の査定額を混同しないため、売却時には最新の買取価格を確認してください。
[PR] 現在の買取価格も確認してから判断してください
本記事の期待値・シミュレーションは、記事作成時点で確認した買取価格をもとにしています。実際の査定価格は、相場や店舗在庫、カードの状態によって変わります。開封したカードの売却を考えている場合は、駿河屋の「あんしん買取」などで現在の見積価格を確認し、記事内の価格と比較してから判断してください。
買取価格の最新状況については、こちらの記事も参考にしてください。
→ 「パルパゴスの夜明け」の当たりカードランキング|買取価格を比較
今回のシミュレーションの限界
今回の解析は、できるだけ実測データに近い条件で作っていますが、実際の製品封入を完全に再現するものではありません。
特に、封入率の基礎になっているのは2カートン・24BOXです。
SPやSSPのように出現数の少ないレアリティは、さらにカートン数を増やせば実際の封入率が変わる可能性があります。
また、同一レアリティ内の各カードは等確率と仮定していますが、実際に完全な均等封入であるかは確認できていません。
SSSの1/180BOXについても公式発表値ではありません。
したがって本記事は、
実測データと現在の買取価格を使ったモデル上のシミュレーション
として捉えてください。
まとめ|期待値8,299円でも「普通のBOX」は約6,000円
「パルパゴスの夜明け」を100万BOX仮想開封した結果、
平均:8,293円
中央値:6,000円
定価5,280円未満:38.1%
1万円以上:13.4%
2万円以上:5.4%
となりました。
前回計算した理論期待値8,299円は、100万BOXシミュレーションでもほぼそのまま再現されました。
一方で、中央値は6,000円でした。
つまり、
期待値は高いものの、典型的なBOXの買取総額は期待値よりかなり低い
という結果です。
特にSSSは平均期待値を大きく押し上げますが、中央値にはほとんど影響しません。
「期待値」と「1BOXを実際に開けたときに起こりやすい結果」は分けて考える必要がありそうです。


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